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AIで作った映像の権利は、誰のものになるのですか。

AIで作った動画の権利は、頼んだ側のものになるのか。norip studio の基本業務委託契約書では、新規に作ったキャラクターデザインや世界観設定の著作権は、報酬を完済した時点でお客様へ移ります。

契約書と個別発注書で実際にどう決めているかを、条文の並びに沿って書きます。

著作権や肖像の最終的な判断は、権利者・依頼主の側にあります。この記事は、私が自分の契約書でどう決めたかの説明であって、法的な助言ではありません。

AIで作った映像の権利は、誰のものになるのですか。

新しく描き起こしたキャラクターと世界観は、支払いが完了した時点で著作権がお客様側へ移ります。

norip studio の基本業務委託契約書は、第11条で著作権と利用範囲を定めています。2026年7月に作成し、2026年8月に法務の観点から見直したものです。

権利は3つに分かれます。

・お客様からお預かりしたロゴ・写真・既存キャラクターの権利は、お客様または元の権利者のもの
・私が新規に作ったキャラクターデザイン、画風、世界観設定の著作権は、報酬の完済時にお客様へ移る
・AI生成素材やストック素材、音源、フォントは、それぞれの利用規約とライセンスに従う

3つ目が、AIを使う制作に特有の部分です。生成に使ったサービスの規約が、そのまま納品物に付いてきます。

では、納品されたものを何に使えるのですか。

使える範囲は、制作を始める前に発注書へ書いた使用先までです。後から広げることもできます。

個別発注書には「投稿・使用先媒体」という欄があります。YouTube、Instagram、TikTok、X、自社ホームページへの埋め込み、広告出稿のどれで使うかを、着手前に書きます。

先に決めておくのは、使用先で作り方が変わるからです。画面の比率も、尺も、テロップの大きさも変わります。あとから広告に出すことになって、縦型しか手元に無いと気づく。その順番を避けたいのです。

報酬の完済前でも、発注書で合意した目的の範囲であれば使っていただけます。完済すると、新規に作った部分の著作権そのものが移ります。

一方で、制作の途中で出たプロジェクトファイル、レイヤー素材、生成AIの中間データは、発注書に別の定めがなければ引き渡しの対象外です。編集できる形でのお渡しが必要なら、これも着手前に書いておきます。

実際に、どこまでを契約で決めたのですか。

制作物の扱いは契約書では一律に決めず、案件ごとの個別発注書で決める形にしています。

契約書の第11条2項は、脚本・絵コンテ・画像・動画・音声の扱いを「個別発注書または著作権・利用範囲確認書に定める」としています。一律に書かなかったのは、案件によって必要な範囲が違うからです。

はっきり書いたのは、移転の時期のほうです。新規に起こしたキャラクターデザイン・画風・世界観設定については、報酬の完済をもって著作権が移ります。完済までは合意した目的の範囲で使っていただく形です。

ただし、AIが生成した表現がどこまで著作物として認められるかは、2026年9月時点でも解釈が固まっていません。契約では完済時に権利をお客様へ移す形にしていますが、これは「他の方が似たキャラクターを作れなくなる」ことまで保証するものではありません。使えることは約束できますが、似たものを止められることは約束できない、という線です。

AIツールやクラウドサービスを使うことも、契約書に書いてあります。第15条で、業務の一部を外部のAIツールやクラウドサービスへ委託することに事前の承諾を要しない、としています。隠して使うより、書いておくほうが確認していただきやすいと考えました。

納品データと制作に用いた素材は、納品完了後の3か月間を原則として保存します。その後の復旧や再送付には、別途の実費と作業費がかかります。

検収の項目にも「権利関係上の懸念」を入れています。尺やセリフ、音声と同じ並びで、権利の確認をしていただく形です。

「AIで作った」と表示する必要はありますか。

媒体ごとに違います。アニメ調の映像については、表示を求められない扱いになっています。

YouTubeは2024年3月の公式ブログで、開示を求めるのは実在の人物・場所・出来事と見間違えるような合成である、としています。アニメ調やイラスト調の表現、それからAIによるナレーション(声のクローンを除く)は対象外だと明記されています。

実写と見分けがつかない映像を作るなら表示が要る、アニメとして作るなら要らない、という線です。2026年9月時点の理解です。

InstagramやTikTokについては、私は規約の原文まで確認できていません。要約の範囲でしか読んでいないので、この記事では断定しません。出稿先が決まっているなら、そのときに各社の最新の規約を一緒に確認します。

これとは別に、SNSなどで広告として使うなら、それが広告だと分かる形で出す必要があります。景品表示法のステマ規制が、広告であることを隠す表示を禁じているためです。AIで作ったかどうかとは別の話です。

私の方針としては、AIで作っていることを隠しません。このサイトにもそう書いています。

制作会社に頼むとき、何を確認すればいいですか。

制作会社に頼む前に確認していただきたいのは、契約書と発注書に次の点が書いてあるかどうかです。

・著作権が移る時期が書いてあるか(納品時なのか、報酬の完済時なのか)
・使用先の媒体と期間が書いてあるか(後から広告へ出すなら、そこまで含まれているか)
・プロジェクトファイルや中間データが引き渡しの対象かどうか
・生成に使ったサービスの利用規約が、その使い方を許しているか
・支給する写真や素材に写っている人から、許諾を得ているか

生成サービスの規約は見落とされがちです。改定が速いので、いつの版を見たのかを記録に残しておくと、後から確かめられます。

最後の1つは、頼む側の宿題になります。実在の方が写った写真をキャラクターの参考として渡す場合、その方の許諾は発注者側で取っていただく必要があります。契約書でも、公開する動画上の肖像・氏名の最終確認はお客様の責任としています。

料金は1分あたり75,000円(税抜、税込82,500円)、納期は2〜3週間を標準としています。ここに書いた確認は、お見積りの段階で一緒に済ませます。

norip studio の拠点は愛知県名古屋市です。契約や発注書のやり取りも、これまでオンラインで進めてきました。

権利の扱いをどう決めればいいか分からない段階からご相談いただけます。ヒアリングとお見積りは無料です。

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