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弁護士のホームページで、書けないこと。
弁護士のホームページには、一般の事業者向けサイトには無い制限がかかります。日本弁護士連合会の「弁護士等の業務広告に関する規程」という自主規制で、事実に合致しない広告や誇大な広告が禁じられています。だから、集客のサイトでよく見る「解決率」「必ず」といった言葉が、そのままでは使えません。
愛知県岡崎市の法律事務所のサイトを作り直したとき、私が実際にどこで手を止めたかを書きます。
先に断っておくと、私は弁護士でも行政書士でもありません。ここに書くのは制作者として何を書かず、何を確認したかであって、法的な助言ではありません。規程の解釈は、依頼主である弁護士の側にあります。
弁護士のホームページには、何がかかるのですか。
景品表示法などの一般ルールに加えて、日弁連の業務広告に関する規程が上乗せされます。
一般の事業者なら、景品表示法(優良誤認・有利誤認)とステルスマーケティング規制を守れば足ります。弁護士の場合はそこに自主規制が重なり、事実に合致しない広告・誇大な広告・比較による広告などが制限されます。所属する弁護士会にも会規があります。
制作者にとって効いてくるのは、集客用のサイトで定番になっている表現がまとめて使えなくなる、という点です。数字で成果を見せる、他所と比べて優位を示す、結果を約束する——サイトの説得力をこの3つに頼っている構成は、そのまま持ち込めません。
もうひとつ、実務で大事なことがあります。規程を解釈するのは弁護士であって、制作者ではありません。制作者にできるのは「この表現は書けますか」と先に聞くことだけです。判断を代わりにやろうとすると、間違えたときに責任を負うのは依頼主のほうになります。
では、何なら書けるのですか。
取扱業務と、連絡手段です。この2つだけでサイトは成立します。
「何を扱っている事務所か」と「どうやって連絡すればいいか」。相談したい人が知りたいのは、突き詰めるとこの2つです。分野の説明、費用の考え方、弁護士の経歴、事務所の場所と連絡先。ここまでは事実の記載で、盛らずに書けます。
サイトの説得力は、数字ではなく構造で作れます。自分の悩みがどの分野に当たるのかが分かること。読み進めた先に必ず連絡先があること。スマートフォンで文字が小さすぎないこと。この3つが揃っているサイトは、実のところあまり多くありません。数字を書けないぶん、ここで差がつきます。
実際に、どこまで書かなかったのですか。
解決率も、実績件数も、経験年数の強調も置きませんでした。取扱業務の記載までにとどめています。
岡崎市の法律事務所のリニューアルでは、既存のサイトに取扱業務・弁護士のご紹介・費用・アクセスがひととおり載っていました。そこで掲載内容そのものは1文字も変えず、読みやすさと導線だけを作り直す方針にしました。条文・料金・取扱業務の記載は、リニューアル前後で同じです。
書き直さなかったのは、慎重だったからだけではありません。既存の文章が事務所の判断を通ったものである以上、制作者が言い回しを「良く」すると、そのぶん誰も確認していない表現が増えます。リニューアルで最も安全で、いちばん速いのは、書き直さないことです。
代わりに手を入れたのは見た目のほうです。面の角を丸く取りました。初めて法律事務所に連絡する人が身構えないようにするためで、これは規程とは関係のない、ただの設計判断です。
制作会社に頼むとき、何を確認すればいいですか。
「広告規程を知っているか」ではなく、「規程に触れそうな表現を、書く前に確認してくれるか」を聞いてください。
規程の条文を暗記している制作者はまずいません。私も見ながら作っています。差が出るのは知識の量ではなく、順序です。書いてから確認するのか、書く前に聞くのか。後者でないと、修正の往復が増えるうえ、確認の漏れたまま公開される表現が残ります。
もうひとつ、実際に困るのがあとから足される文章です。公開後にお知らせやコラムを更新していくと、そこは制作時の確認を通りません。更新を自分でやるのか、こちらに任せるのかを、公開前に決めておくと安全です。
費用と期間はどのくらいですか。
1ページ構成で10万円、5ページまでで15万円。最短2週間、長くて1ヶ月です。
norip studio の場合の金額で、2026年8月時点のものです。立ち上げ期につき、制作事例として掲載にご協力いただける方への特別価格になっています。表示価格がそのままお支払いいただく総額で、別途、消費税をいただくことはありません。
どちらのプランにもスマートフォン対応とお問い合わせフォームが含まれます。ページ数はヒアリングで決めてお見積りに反映するので、見積りの時点で総額が確定します。あとから増えることはありません。
工程は、ヒアリング・要件定義 → 情報設計 → ワイヤーフレーム → デザイン → 実装 → コンテンツ反映 → テスト → 公開の8つです。表現の確認は、このうち「コンテンツ反映」ではなく情報設計とデザインの段階で済ませます。文章が入ってから直すと、レイアウトごとやり直しになるからです。
拠点は愛知県名古屋市で、岡崎市の事務所のサイトもオンラインのやり取りで作りました。名古屋の外からのご依頼も同じ進め方で承ります。
「この表現は書けるだろうか」の段階からご相談いただけます。ヒアリングとお見積りは無料です。