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薬膳カフェのサイトで、効能を書かずに伝える。
薬膳・ハーブ・エステ・リラクゼーションのお店がホームページを作るとき、いちばん手が止まるのが「効果を書けない」ことです。医薬品医療機器等法(薬機法)は、医薬品ではないものについて効能効果をうたうことを認めていません。「体が温まります」「疲れが取れます」と書きたくても、そのままでは書けません。
名古屋市西区押切の薬膳カフェとリラクゼーションサロンの複合店のサイトを作ったとき、この線をどう引いたかを書きます。
先に断っておくと、私は薬剤師でも行政書士でもありません。ここに書くのは制作者として何を書かず、何に置き換えたかであって、法的な助言ではありません。薬機法の解釈は、依頼主であるお店の側にあります。
サロンや飲食店のサイトに、なぜ薬機法がかかるのですか。
医薬品として承認されていないものに、医薬品のような効能効果を書くと、それだけで対象になるからです。
薬機法が縛るのは「医薬品を売る人」だけではありません。医薬品ではない食品・化粧品・施術について、医薬品のような効き目を表示することそのものが問題になります。だから、薬膳の献立にも、ハーブティーにも、リラクゼーションの施術にも同じようにかかります。
さらに、事業者としては景品表示法も同時にかかります。根拠のない「No.1」や「満足度◯%」は、業種を問わず書けません。2024年の改正で、行政処分を経ずに刑事罰を科せる規定も入っています。
そしてもうひとつ、実務でいちばん大きいのがここです。ホームページは、Instagramの投稿と違って消えません。何年も検索結果に残り続けるので、書いた表現の寿命が長い。だから慎重にする価値があります。
具体的には、どの言葉が危ないのですか。
「治る」「効く」「痩せる」「デトックス」「免疫力」「アンチエイジング」。この6つが出てきたら、まず止まります。
制作の現場では、次のような辞書を持っておいて、ヒットしたら根拠を確認するまで確定させない、という進め方をしています。
・効き目を断定する語……治る/治療/効く/効果があります
・体の変化を約束する語……痩せる/デトックス/免疫力/アンチエイジング/若返る
・最上級と保証……No.1/唯一/絶対/必ず/確実に/100%
大事なのは、語そのものが禁止なのではなく、根拠を示さずに使うことが禁止だという点です。とはいえ、小さなお店が効能の根拠を用意するのは現実的ではありません。だから既定は「書かない」にして、どうしても載せたい場合だけ根拠資料を出してもらう、という順序にしています。
効能を書かずに、専門性はどう伝えるのですか。
結果ではなく、作り手と、使っているものを書きます。ここは事実なので、制限なく書けます。
押切のお店では、国際薬膳師がつくるお店であることを先に伝える構成にしました。そのうえで、使っている食材と、その食材を選んでいる考え方を説明しています。効能効果を断定する表現は使わず、献立の背景の説明にとどめました。
言い換えると、こうなります。
・✕「体が温まります」→ ○「体をあたためる食材を使っています」
・✕「疲労回復に効きます」→ ○「季節に合わせるという考え方に基づいた献立です」
・✕「腸内環境が整います」→ ○「自家製の発酵調味料で味付けしています」
3つとも、右側は事実の記載です。左側は効き目の主張なので根拠が要りますが、右側は「何を使っているか」を書いているだけなので、根拠を求められません。
読み手が受け取る印象は、実はそれほど落ちません。効き目を断言されるより、何を使っているかを具体的に書いてあるほうが、専門的に読めるからです。資格・産地・調理法・考え方——書けることは意外に多く、しかもそれは他店が真似できない中身でもあります。
Instagramだけでは足りないのですか。
足りるお店と、足りないお店があります。分かれ目は、営業時間・場所・連絡先に最短で届くかです。
押切のお店も、それまでWeb上の窓口はInstagramだけでした。投稿を続けている以上、写真も雰囲気も十分に伝わっています。足りていなかったのは、初めて知った人が「今日やっているのか」「どこにあるのか」「どう予約するのか」にたどり着くまでの距離でした。プロフィール欄と過去の投稿を遡らないと分からない、という状態です。
そこで、1ページ構成のサイトを作りました。ページを増やしていないのは、必要な情報が少ないからです。上から読んでいけば、営業時間・場所・連絡先に必ず突き当たる——それだけの構造にしています。
Instagramをやめる必要はありません。日々の発信はInstagram、行く前の確認はホームページ、と役割を分けるのが現実的です。
費用と期間はどのくらいですか。
1ページ構成で10万円。最短2週間、長くて1ヶ月です。
norip studio の場合の金額で、2026年8月時点のものです。立ち上げ期につき、制作事例として掲載にご協力いただける方への特別価格になっています。表示価格がそのままお支払いいただく総額で、別途、消費税をいただくことはありません。スマートフォン対応とお問い合わせフォームは含まれます。
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拠点は愛知県名古屋市です。名古屋市内のお店から、岡崎市の事務所まで、実際に作って公開しました。打ち合わせはオンラインが中心なので、名古屋の外からのご依頼も同じように承ります。
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